「国境衛生検疫法」が改正される

2024/07/26
2024年6月28日、全人代常務委員会は「国境衛生検疫法」に対する改正を決定し、新「国境衛生検疫法」は2025年1月1日から施行されることになっています。
近年、新型コロナウイルス感染症など公共衛生事件が発生したことを受けて、原「国境衛生検疫法」は実際に適用する場面で内容の曖昧さが報告され、社会の発展または変化に適合しておらず、公共衛生に関する水際対策の能力不足などの問題がますます浮き彫りになりました。こうした背景のもと、中国の「国境衛生検疫法」は改正されました。
今回「国境衛生検疫法」で改正された次の内容は、注目に値します。
(1)衛生検疫伝染病の目録を明確化
新「国境衛生検疫法」は衛生検疫伝染病の目録を、検疫伝染病目録と監視測定伝染病目録に分けています。検疫伝染病目録と監視測定伝染病目録は、国内外における感染症の感染爆発、流行状況および危害の程度にもとづき調整することになっています。
(2)衛生検疫検査要求の強化
入国した外国人が検査検疫措置の受け入れを拒否した場合、税関は入国拒否を決定することができます。入国した交通輸送手段は検疫検査が終わるまで、出国した交通輸送手段は検疫検査の終了後出国するまで、検疫検査地点を離れてはならず、貨物の積卸をしてもならず、人員を乗降させてもなりません。
3)衛生検疫法に対する違反行為の厳罰化
出入境検疫証を取得していないか、交通輸送手段の検疫検査を拒否したか、検疫検査の合格を経ずに無断で出入境したなどの違法行為について、新「国境衛生検疫法」はより詳細な規定を設けて、処罰細則を明確にし、厳罰化を強化し、罰金額を引き上げています。

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